自分でやる?業者に頼む?遺品整理の費用と日数の違い

進め方・手順

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遺品整理、自分でやるか業者に頼むか——どちらが正解とは言い切れない理由

自分でやるか業者に頼むかを考えている中年女性

遺品整理をどのように進めるか、多くの方が頭を抱える決断です。「自分でやれば費用は抑えられるが、時間と労力がかかる」「業者に頼めば早いが、費用がかかる」という単純な図式だけでは判断できません。

実際には、自分の状況に応じて最適な選択が変わります。遠方に住んでいて何度も通う余裕がない、仕事が忙しい、心身の疲労が大きいという場合と、時間的な余裕があり親族と一緒に進められる場合では、最良の方法が異なるのです。

費用と日数だけでなく、精神的負担、体力面、日程の都合といった要素も考慮する必要があります。どちらが得かではなく、自分たちの状況に合っているかで考えることが大切です。

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間取り別・作業日数の目安を比較する

マンションの間取りを測定している女性

遺品整理にかかる日数は、間取りと進め方(自分で行うか業者に頼むか)によって大きく異なります。以下の表は、一般的な目安です。

間取り 業者依頼の場合 自分で行う場合
1K〜1LDK 3時間〜半日程度 1日〜1週間
2LDK〜3LDK 数時間〜1〜2日程度 1週間〜1ヶ月
一戸建て(4LDK以上) 2〜5日程度 数週間〜数ヶ月

作業日数が変動する主な要因は、荷物の量、分別の難しさ、人手の確保、自治体や業者の予約待ちです。特に自分で行う場合、思い出の品の確認や故人の衣類を仕分ける際に時間がかかることも多くあります。

1K・1DKという単身用の小さな間取りであっても、業者に任せれば数時間で終わるのに対し、自分で行うと1日から1週間かかる可能性があります。この日数差の大きさが、選択の重要なポイントになります。

費用の目安:間取り別に業者依頼の相場を見ておく

家計簿をつけて費用を計算している主婦

業者に遺品整理を依頼した場合の費用目安を、間取り別にお示しします。

  • 1K・1DK:約3万〜10万円
  • 2LDK〜3DK:約12万〜40万円(作業員3〜7名、作業時間4〜10時間程度)
  • 3LDK〜4DK:約15万〜50万円(作業員4〜8名、作業時間は最大半日程度)

これらはあくまで目安です。実際の費用は、荷物の量、搬出条件(階段の有無、エレベーター利用の可否など)、処分品の種類、遺品の買取の有無によって変動します。

複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握でき、判断がしやすくなります。同じ間取りでも業者によって見積もり金額に差が出ることは少なくありません。

自分で行う場合にかかる費用——「無料」ではない点に注意

書類を確認しながら見積もりを検討している男性

遺品整理を自分で行う場合、費用がほぼかからないと考えがちですが、実際にはさまざまな実費が発生します。ゴミ袋、粗大ごみ処理券、レンタカーの利用、クリーニング代などが挙げられます。

遺品は一般廃棄物に分類されるため、自治体の粗大ごみ回収や清掃センターへの持ち込みを利用できます。これらのサービスを活用することで、処分費用をある程度抑えることは可能です。

ただし、「業者より安い」とは言い切れないケースもあります。例えば、荷物が非常に多い場合や、遠方から何度も通う場合、交通費や日当を考慮するとトータルの費用が業者依頼と大きく変わらないこともあります。

業者に頼む前に知っておきたい許可と資格のこと

許可証を持つ業者の担当者

遺品整理業を営む業者には、一定の許可が必要です。遺品(家庭からの不用品)は一般廃棄物であり、その収集運搬には市区町村が発行する「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。都道府県が発行する「産業廃棄物収集運搬業許可」では代替できませんので、この点は必ず確認してください。

また、遺品の買取を行う場合、業者には古物商許可が必要です。これは管轄の警察署に申請して取得する許可で、買取を行うなら必須の資格です。

一方、「遺品整理士」は一般財団法人遺品整理士認定協会が発行する民間資格です。これは国家資格ではなく、営業許可でもありません。実は資格がなくても遺品整理業を営むことはできます。資格の有無だけで業者の良し悪しを判断せず、許可証の確認と実績、対応の丁寧さなどで総合的に判断することが大切です。

自分でやる場合の基本的な進め方——どこから手をつければよいか

親族で一緒に荷物を整理している複数人

自分で遺品整理を進める場合、進め方の順序が重要です。貴重品・書類の確認から始め、次に形見分け、最後に処分・売却という流れが望ましいです。

特に注意が必要なのは、処分を急いでしまうことです。処分を進める前に、相続放棄を検討する必要がないか確認することが大切です。相続放棄の熟慮期間は自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月と法律で定められており、この期間内に手続きを進めることが可能です。処分により相続財産を消費してしまうと、その後相続放棄ができなくなる可能性があります。不安な場合は、処分を進める前に専門家(弁護士や司法書士)にご相談ください。

また、この作業は一人で進めるのは避け、親族と日程を合わせて複数人で取り組むことをお勧めします。感情的に負担が大きい作業であり、分別の判断が難しい場面も多いため、複数の視点と心理的なサポートが重要です。

業者への依頼を検討するタイミングと、見積もり時に確認したいこと

見積書を見ながら検討している高齢女性

業者への依頼が特に向いているケースは、一人暮らしの方が亡くなった場合、遠方に住んでいる場合、賃貸物件で退去期限が迫っている場合などです。こうした状況では、時間を効率よく使うことが現実的な選択肢となります。

業者に見積もりを依頼する際は、以下の点を確認してください。

  • 作業範囲:どこまでの部屋や荷物を対象とするのか
  • 追加費用の有無:見積もり後に費用が増える可能性がないか
  • 買取の可否:貴金属や家具など価値のある品の買取に対応しているか
  • 許可証の確認:一般廃棄物収集運搬業許可と古物商許可を持っているか

複数業者に見積もりを取ることで、費用の相場が見え、各業者の対応姿勢も比較しやすくなります。急ぐ気持ちは分かりますが、落ち着いて検討する時間を持つことが後悔を減らすための第一歩です。

この記事を書いた人

遺品整理サポートナビ編集部

遺品整理サポートナビ編集部

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律相談・税務相談・個別の専門的な助言に代わるものではありません。具体的な状況については、弁護士・税理士・司法書士・遺品整理業者などの専門家にご確認ください。

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