親の家の遺品整理、どれくらい時間がかかる?間取り別の期間目安と進め方

進め方・手順

※本記事はプロモーションを含みます。

遺品整理にかかる期間は「間取り」と「誰が行うか」で大きく変わる

遺品整理の期間について家族で相談している日本人の中年女性

遺品整理にかかる期間は、作業を業者に依頼するか自分たちで行うかによって、数倍の差が出てきます。同じ広さの部屋でも、人数と機材の有無で効率が大きく変わるためです。

また、物の量や搬出の難度も同じくらい重要な要素です。間取りが同じ2LDKでも、本が千冊あるのと日用品だけでは、かかる時間がまったく異なります。

以下の表は、間取り別の作業期間の目安をまとめたものです。これを参考に、自分たちの状況に当てはめて考えてみてください。

間取り 業者依頼の場合 自分で行う場合
1K〜1LDK 3時間〜半日程度 1日〜1週間
2LDK〜3LDK 数時間〜1〜2日程度 1週間〜1ヶ月
一戸建て(4LDK以上) 2〜5日程度 数週間〜数ヶ月

実際の日数は、物の総量・分別の難しさ・手伝ってくれる人の数・行政の粗大ごみ受け付けや業者の予約状況など、多くの要因で変動します。表はあくまで目安としてお考えください。

遺品整理専門【ライフリセット】

遺品整理を始めるタイミングは「いつまでに」が目安になるか

親の部屋にある品物の量を確認する日本人女性

遺品整理を始めるべきタイミングは、故人様が賃貸住宅にお住まいだったか、持ち家だったかで異なります。

賃貸住宅の場合、退去期限が最大の制約になります。契約の解約予告期間(通常は1ヶ月)を確認し、その期限までに整理と清掃を終わらせる必要があります。不動産会社に連絡すれば、正確な期日を教えてくれます。

持ち家の場合は、退去の急迫性がないため、ある程度時間をかけられます。ただし、別の期限に目を向けておくことが大切です。

相続放棄を検討する場合、知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てる必要があります。この期間内に、相続するのか放棄するのかを決めておくと、その後の遺品整理の進め方が明確になります。最新情報は専門家(弁護士・司法書士)にご確認ください。

「親が亡くなったら、すぐに遺品整理を始めなくてはいけない」と思い込む方が多いのですが、これは誤解です。葬儀から数日経って、気持ちが少し落ち着いてから始めることで、判断を誤ることなく進められます。

期間を左右する5つの要因——「広さ以外」にも目を向けてほしいこと

処分品と保管品を丁寧に分別する日本人女性

遺品整理の期間を決める要素は、間取りや床面積ばかりではありません。以下の5つの点が、実際の日数に大きく影響します。

1つ目は「物の総量」です。同じ2LDKでも、本や雑誌が数千冊ある家と、日用品だけの家では、整理にかかる時間が大きく異なります。例えば、蔵書家だった親さんの書斎がある場合、本の仕分け・梱包・運搬だけで数日かかることもあります。

2つ目は「搬出条件」です。マンションの高層階でエレベーターがない、駐車スペースが限られているなど、搬出の物理的な制約は、業者の作業効率を大きく低下させます。

3つ目は「処分品の種類」です。粗大ごみとして処分する電化製品や家具が多い場合、行政の粗大ごみ受け付けに予約待ちが生じることがあります。特に引越しシーズンの3〜4月は、粗大ごみの受け付け予約が数週間先になることも少なくありません。

4つ目は「買取の有無」です。タンス、食器棚、オーディオ機器など、売却できる品物がある場合、査定や引き取りの日程調整に時間が必要です。

5つ目は「兄弟姉妹などの相続人との合意形成」です。遺品の中には、複数の相続人で形見分けしたい品も含まれます。親戚同士で意見が分かれると、その調整に時間がかかり、全体のスケジュールが遅れます。

自分たちで進める場合の現実的なスケジュール感

間取り図を確認しながら整理計画を立てる日本人女性

自分たちで遺品整理を進める場合、業者に依頼するよりはるかに時間がかかります。間取り別の目安は、1K・1DKが1日〜1週間、2LDK〜3LDKが1週間〜1ヶ月、4LDK以上の一戸建てが数週間〜数ヶ月です。

「週末だけ少しずつ整理しよう」と考えると、期間はさらに長くなります。親の遺品を手にするたびに、思い出が蘇り、判断が進まなくなるためです。また、何をどう分別するか、誰に声をかけるかといった判断が、毎週必要になります。

結果として、自分たちで行う場合は、業者に依頼するより数倍の時間がかかるのが一般的です。これは、物量が少ないほど顕著です。1Kの部屋なら業者なら数時間ですが、思い出の品が詰まっていると、自分たちで1週間かけても終わらないこともあります。

ここで誤解しやすいポイントがあります。「自分でやれば、費用がかからないから早く終わる」と思う方がいますが、実際には逆です。費用はかかりませんが、時間と心の負担は業者に依頼するより確実に大きくなります。

業者に依頼した場合の流れと、見積もりから作業完了までの期間

遺品整理業者が軽トラックで作業を行っている場面

遺品整理業者に依頼した場合の流れは、おおむね以下のとおりです。

電話やメールで問い合わせた後、業者が現地を訪問して見積もりを行います。この現地見積もりは、通常、問い合わせから数日以内に設定されます。見積もりを受け取って、内容に納得したら契約を結びます。見積もりから実際の作業日まで、数日〜2週間程度かかることが多いです。繁忙期(引越しシーズン、ゴールデンウィーク前など)は、さらに日数がかかる場合もあります。

作業日当日の期間は、間取りと物量で決まります。1K〜1LDKなら3時間〜半日程度、2LDK〜3LDKなら数時間〜1〜2日程度、一戸建て(4LDK以上)なら2〜5日程度が目安です。

業者を選ぶときは、複数社から見積もりを取ることをお勧めします。費用相場の目安は、1K・1DKが約3万〜10万円、2LDK〜3DKが約12万〜40万円、3LDK〜4DKが約15万〜50万円です。実際の金額は、物量・搬出条件・処分品の種類・買取の有無で大きく変動するため、複数社の見積もりを比較することが、納得できる依頼先を見つけるための第一歩になります。最新情報は専門家にご確認ください。

遺品の処分・買取で知っておくべき許可の話

テーブルに置かれた相続関連の書類と印鑑

親の家から出る不用品は、一般廃棄物に分類されます。これらを収集・運搬するには、一般廃棄物収集運搬業許可(市区町村が発行)が必要です。産業廃棄物収集運搬業許可(都道府県が発行)では、この役割を代替できません。

つまり、「無許可で不用品を運び出す」ことは違法です。自分たちで処分する場合も、行政の粗大ごみ回収や清掃工場の直接搬入を利用して、正規の方法で処分してください。

遺品の中に売却できるものがあれば、買い取ってくれる業者に依頼することで、処分費用を減らせます。ただし、不用品の買取には古物商許可(管轄の警察署へ申請)が必要です。許可を持たない業者に売却を依頼することも避けてください。

よく目にする「遺品整理士」という資格について、正確にお伝えします。遺品整理士は、一般財団法人遺品整理士認定協会が発行する民間資格です。国家資格でも、営業に必要な許可でもありません。無資格でも遺品整理業は営業できます。この資格の有無だけで、業者の信頼性が決まるわけではありませんが、一定の知識・倫理観を持つ企業を選ぶ際の判断材料の一つになる可能性があります。

整理を進める前に確認しておきたいこと——期間だけでなく順序も大切

重要な書類と通帳を手に持つ日本人女性の手元

遺品整理に着手する前に、必ず確認しておくべきことがあります。それは「相続をどうするのか」という根本的な方針です。

相続放棄を検討している場合は、知った日から3ヶ月以内に決断を下す必要があります。この期間中に遺品整理を進めると、後から「故人の財産に手を付けたので、相続放棄できなくなった」というトラブルが生じる可能性があります。相続方針が決まるまでは、遺品には触れないほうが安全です。最新情報は弁護士・司法書士にご確認ください。

次に、貴重品・重要書類の確保を優先してください。通帳、印鑑、保険証券、権利書など、金銭的・法的価値のあるものを最初に探し出すことで、後の相続手続きがスムーズになります。

親の家が不動産として含まれる場合、別の期限も知っておく必要があります。相続による不動産の所有権を取得したことを知った日から3年以内に、相続登記を申請する義務があります。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象になります。最新情報は司法書士にご確認ください。

遺品整理は、スピードだけが目標ではありません。相続の方針・貴重品の確保・不動産の登記手続きなど、やるべきことの順序を整えることで、全体のペースが決まり、後悔のない整理ができるようになります。

この記事を書いた人

遺品整理サポートナビ編集部

遺品整理サポートナビ編集部

「遺品整理サポートナビ」は、クアジュ合同会社が監修・運営する、遺品整理に関する情報メディアです。
大切な方を亡くされたご遺族が、ご自身のペースで次の一歩を踏み出せるよう、費用・手順・業者選びなどの実用的な情報をお届けしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律相談・税務相談・個別の専門的な助言に代わるものではありません。具体的な状況については、弁護士・税理士・司法書士・遺品整理業者などの専門家にご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました