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まず知っておきたい「総日数」の全体像

遺品整理を業者に依頼する場合、見積もりの依頼から作業完了までには、おおよそ数日から数週間かかります。その間には、電話での問い合わせ、業者の現地確認、契約、作業日程の調整といった複数のステップがあり、各段階で日数が積み重なっていきます。
多くの方が「作業時間=総日数」と考えてしまいますが、これは誤解です。実際の作業が半日で終わる広さであっても、業者の予約状況によって数週間待つことになるケースもあります。
また、親を亡くされた直後の方の中には、相続に関する期限を気にされている方もいらっしゃるでしょう。相続放棄を検討されている場合、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てる必要があります。遺品整理のスケジュールはこうした期限との関係も踏まえて立てることが大切です。
自分たちだけで抱えきれないと感じたときは、業者に相談するという方法もあります。
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STEP1 見積もり依頼〜現地確認:早くて数日、長ければ1〜2週間

遺品整理業者に連絡してから、実際に現地で業者が物量を確認するまでの期間は、早い場合で数日、繁忙期なら1〜2週間かかることもあります。業者の都合や地域の需要によって大きく変わります。
業者への最初の問い合わせ方法は、電話やウェブサイトの問い合わせフォームが一般的です。その後、業者から連絡があり、現地確認の日程を調整します。写真やおおよその説明だけで見積もりを出す業者もいますが、正確な費用を知るには現地での確認が不可欠です。搬出の難度(エレベーターがあるか、階段の幅など)や実際の物量を見ないと、後々追加費用が発生する可能性があります。
複数の業者に見積もりを依頼する場合、各社の都合がつかず全社の現地確認が終わるまで1〜2週間をみておくと安心です。たとえば、月曜日に業者Aへ問い合わせ、水曜日に現地確認、その翌週に業者Bというように日程が後ろにずれていきます。
STEP2 契約〜作業日の予約:業者の空き状況で1日〜数週間の幅

見積もりに納得して契約手続きに進んでも、実際の作業日が決まるまでには、さらに日数がかかることがあります。業者の作業スケジュール次第で、数日後の実施もあれば、数週間待つことになる場合もあります。
特に土日や月末、年度末(3月)は遺品整理の依頼が集中し、予約が埋まりやすい時期です。加えて、遺族側の準備が整っていないと作業日を決めづらくなります。たとえば、亡くなった方の現金や通帳など貴重品の確認、兄弟姉妹で「誰が何を形見にするか」の打ち合わせが終わっていないと、当日混乱することになります。
見積もりを受けた直後に業者から「今日中に契約すれば来週施工できます」と急かされることもありますが、焦って決定する必要はありません。複数社を比較検討して、納得のいく業者を選ぶことが大切です。
作業当日にかかる時間の目安(間取り別)

実際の作業日数は、物件の間取りと内容物の量によって大きく異なります。以下の表は、業者に依頼した場合と自分たちで行った場合の目安です。
| 間取り | 業者依頼の場合 | 自分で行う場合 |
|---|---|---|
| 1K〜1LDK | 3時間〜半日程度 | 1日〜1週間 |
| 2LDK〜3LDK | 数時間〜1〜2日程度 | 1週間〜1ヶ月 |
| 一戸建て(4LDK以上) | 2〜5日程度 | 数週間〜数ヶ月 |
実際の日数は、物量の多さ、ものの分別難度(思い出の品をどう扱うか)、人手の確保、行政への粗大ゴミ予約待ちなどで大きく変動します。同じ2LDKでも、荷物が少なければ半日で済みますが、長年の物が詰まっていれば2日かかることもあります。
業者に依頼する際、作業員が複数名で対応すれば作業時間は短くなりますが、その分費用が増えます。間取り別の費用相場としては、2LDK〜3DKで約12万〜40万円程度が目安です。最終的な金額は物量や処分品の種類、買取品の有無で大きく変わるため、複数業者から見積もりを取ることをお勧めします。
自分たちで行う場合の期間感と業者利用との比較

業者に頼らず、ご自身や家族だけで遺品整理を進めることもできます。1K・1DKであれば1日〜1週間、2LDK〜3LDKなら1週間〜1ヶ月、一戸建ての4LDK以上なら数週間〜数ヶ月の期間がかかることが一般的です。
自力整理では、「1週間で終わせる」といった予定を立てても、実際には長引きやすいという現実があります。その理由は、体力や精神的な負担の大きさです。亡くなった方の品物に向き合いながら、「これは取っておこう」「これは処分しよう」と判断するのは、精神的に非常につらい作業です。また、処分するものは各自治体の粗大ゴミ回収に申し込む必要があり、その予約待ちだけで数日から数週間かかることも珍しくありません。
賃貸物件の退去期限が近い、あるいは急いで物件を売却する予定がある場合には、業者利用が現実的な選択肢になります。費用はかかりますが、確実に期限内に完了させることができます。
総日数を左右する3つの要因

見積もり依頼から遺品整理完了までの総日数は、大きく3つの要因に左右されます。
第一に業者の繁忙度です。業者が抱えている他の案件数、地域の繁忙度、季節によって予約状況が変わります。同じ業者でも、閑散期なら1〜2日中に現地確認と作業が完了することもあれば、繁忙期なら合計2〜3週間かかることもあります。
第二は遺族側の準備状況です。亡くなった方の現金や通帳、重要な書類がどこにあるのか、兄弟姉妹で形見分けについて話し合いが終わっているか、貴重品を先に取り出しているかといったことが、当日の作業をスムーズに進めるか、それとも手戻りが発生するかを決めます。形見分けを作業前に済ませておくと、当日の効率が格段に良くなり、追加費用が生じるリスクも下がります。
第三は物量と搬出条件です。駅から遠い物件、エレベーターがない高層階の物件、狭い道路に面した一戸建てなど、搬出が難しい環境では工数が増え、日数や費用が増加します。
業者を選ぶときの重要な確認事項として、一般廃棄物収集運搬業許可と古物商許可の有無があります。遺品整理で出た家庭からの不用品は「一般廃棄物」であり、これを運搬するには市区町村から発行される一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。都道府県発行の産業廃棄物収集運搬業許可では代替できません。また、売却できそうな遺品を買い取る場合は、古物商許可(管轄警察署へ申請)が必要です。これらの許可を確認せずに業者を利用すると、後のトラブルの原因になります。
スケジュールを組む前に確認しておきたいこと

遺品整理のスケジュールを立てる前に、いくつか確認しておくべき事柄があります。
まず、期限に関することです。賃貸物件にお住まいだった場合は、大家さんや管理会社に退去期限を確認してください。また、相続放棄を検討されている場合は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てる必要があります。最新情報は専門家(税理士・弁護士・司法書士等)にご確認ください。不動産を相続された場合、2024年4月1日施行の相続登記義務化により、所有権を取得したことを知った日から3年以内に申請する必要があります。
次に、業者選びの際の注意です。「遺品整理士」という肩書を見かけることがありますが、これは一般財団法人遺品整理士認定協会が発行する民間資格であり、国家資格でも営業許可でもありません。資格の有無だけで業者を判断するのではなく、許可内容や過去の実績、口コミなどを総合的に判断してください。
最後に、遺族間での方針決定です。見積もりを取る前に、「亡くなった方の着物や装飾品は誰が受け取るのか」「思い出の写真やアルバムはどうするのか」といった点について、遺族内で話し合いをしておくとスムーズです。当日になって「これは残したい」という判断が相次ぐと、作業が中断し、追加費用が発生する可能性が高まります。
手が回らない部分だけを任せるという進め方もあります。
【ライフリセット】
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律相談・税務相談・個別の専門的な助言に代わるものではありません。具体的な状況については、弁護士・税理士・司法書士・遺品整理業者などの専門家にご確認ください。



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