遺品の中の未使用品・贈答品、どう向き合い、どう扱うか

遺品の仕分け・供養

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箱を開けたとき、言葉に詰まることがある

未使用のまま残された品を見つめる故人のご遺族

親の家を整理するために箱を開けると、タオルのセットが、まだ袋に入ったままで。商品券が、引き出しの奥から出てくる。そういうものばかり見つかることがあります。

使われないまま残された品を目の前にすると、多くの遺族は複雑な感情に包まれます。『もったいない』と『手放せない』が同時に生まれ、どうしたらよいのか、言葉に詰まるのです。

「親はなぜこんなにたくさん『いつか使おう』と取っておいたんだろう」と、少し悔しくさえなります。けれども、だからこそ焦らなくていい。この記事では、そうした品とどう向き合うか、一緒に考えていきます。

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遺品の未使用品・贈答品とはどんなものか

遺品の仕分けを進める家族のようす

遺品の中の未使用品・贈答品には、いくつかのパターンがあります。食器やグラスセット、タオルや寝具、化粧品、健康食品。商品券やカタログギフト。こうしたものが、箱に入ったまま、包装のまま、引き出しや棚に眠っていることは珍しくありません。

大きく分けると、2つの背景があります。ひとつは、故人が『いつか使おう』と取っておいたもの。もうひとつは、親戚や友人から贈られたけれど、故人の生活では使う機会がなかったものです。

高齢者は「もったいない」という心情を大切にしてきた世代です。未使用の品も「いつか誰かの役に立つかもしれない」と、手放さずに取っておく傾向があります。遺品整理の現場では、こうした品が数多く出てくるのは、そのためなのです。

仕分けの前に決めておきたいこと

未使用品の扱いについて話し合う家族

未使用品・贈答品の扱い方には、正解がありません。大切なのは、その品をどうしたいのか、家族で話し合っておくことです。

仕分けの選択肢は、大きく3つに分かれます。親族間で引き取るか、地域の誰かに活用してもらうか、手放すか。そのどれもが、故人と、その品を大切にする一つの方法になり得ます。

商品券やカタログギフトなど、金銭的な価値がある品については、有効期限や換金手続きに注意が必要な場合があります。こうした品の処分や活用方法については、早めに専門家(弁護士や税理士など)にご確認ください。見落とすと、せっかくの価値を失ってしまうこともあります。

引き取り・再活用の選択肢を知っておく

福祉施設への寄付品を整理する様子

親族間での形見分けは、遺品を故人の思い出と一緒に手元に置く方法です。「母が大事にしていたこのタオルセット、私が使いたい」と感じるなら、それは十分な理由になります。

一方、地域の福祉施設やフードバンク、生活支援施設への寄付も選択肢です。たとえば、未使用の高級タオルセットが複数ある場合、施設に寄付することで、困っている人のもとへ届けることができます。こうした寄付を受け付けている施設は、お住まいの地域の福祉事務所に問い合わせることで見つけられることが多いです。

リサイクルショップへの持ち込みも、再活用の一つの道です。ただし、品を買い取ったり、売却する場合には、その事業者に古物商許可があるかを確認することが大切です。古物商許可とは、管轄警察署に申請して取得するもので、この許可がない業者による買取・売却は認められていません。信頼できる事業者かどうか、事前に確認してから依頼してください。

手放すことへの罪悪感との付き合い方

手放すことへの気持ちに向き合う遺族

「捨てるのはもったいない」という気持ちが、強く出てくることがあります。これは自然な感情です。親も、同じ想いで品を取っておいたのですから。

けれども、視点を少し変えてみることもできます。『捨てる』のではなく、『次の誰かに使ってもらう』という形で、故人の『もったいない』という想いを引き継ぐという考え方です。リサイクルや寄付という形なら、品は活きた状態で次へ進んでいきます。

供養の形については、地域や宗派によって異なります。あるご家庭では、手放す前に感謝の気持ちを込めて手を合わせることが大切だと考えるかもしれません。別のご家庭では、品が誰かの役に立つことが最良の供養だと考えるかもしれません。唯一の正解はなく、あなたの家族の想いや背景を大切にする方法を選んでください。

廃棄・処分するときに知っておきたいルール

処分前に慎重に品を確認する様子

遺品として家庭から出る不用品は、一般廃棄物に該当します。これを収集・運搬するには、市区町村が発行する一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。

注意が必要なのは、「産業廃棄物収集運搬業許可」という別の許可があることです。この許可では、家庭からの不用品を収集・運搬することはできません。遺品整理業者に依頼する場合は、必ず一般廃棄物収集運搬業許可を持っているか、あるいは許可のある業者と協力する体制になっているかを確認しましょう。

処分の方法や手順については、自治体によって異なるルールがあります。また、リサイクル家電(冷蔵庫やテレビなど)は別途のルールに従う必要がある場合もあります。処分前に、お住まいの自治体の窓口や専門家に確認することをお勧めします。

自分のペースで、少しずつ整理していけばよい

自分のペースで遺品整理を進める人

親を亡くした直後は、様々な手続きや判断が重なり、心身ともに疲弊する時期です。遺品整理も、その一つです。

けれども、特に未使用品・贈答品については、急ぐ必要がありません。「いつまでに整理しなければいけない」という期限は、多くの場合ありません。手放すことへの向き合い方も、引き取る人の気持ちの準備も、時間をかけて進めることができます。

困ったときは、複数の遺品整理業者に見積もり相談をしたり、お住まいの地域の福祉事務所や自治体の相談窓口に声をかけてみることもできます。遺品整理に関する情報は、様々な形で手に入ります。焦らず、自分たちのペースで判断していってください。

この記事を書いた人

遺品整理サポートナビ編集部

遺品整理サポートナビ編集部

「遺品整理サポートナビ」は、クアジュ合同会社が監修・運営する、遺品整理に関する情報メディアです。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律相談・税務相談・個別の専門的な助言に代わるものではありません。具体的な状況については、弁護士・税理士・司法書士・遺品整理業者などの専門家にご確認ください。

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