実家に眠る食器・茶器、どうすればいい?未使用の贈答品や引き出物の整理と向き合い方

遺品の仕分け・供養

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食器や茶器は「捨てにくい遺品」の筆頭格

故人の思い出が詰まった食器や茶器。捨てにくい気持ちに寄り添う

親を亡くされた後、実家の片付けを始めると、思いのほか多くの食器や茶器が出てきて、どう向き合えばよいか迷われる方は少なくありません。

毎日使っていた湯呑みや茶碗はもちろん、未使用のまま箱に入った贈答品や引き出物も、かなりの量が見つかるケースが多いものです。一度も使われていない器ほど、捨てることに罪悪感を感じる方も多いでしょう。

けれども、焦って判断する必要はありません。食器の整理は、他の遺品よりも時間をかけて、ご自身の気持ちの整理とともに進めることができます。

この記事では、食器や茶器をどのように仕分けたらよいか、買取や処分の選択肢、そして故人との思い出をどう大切にするかについて、一緒に考えていきましょう。

食器買取なら福ちゃん

まず全体を把握する:食器の仕分けに使える3つの分類

箱入りのまま眠った贈答品や引き出物

実家の食器をどうするか考える際、まずは全体を把握することが大切です。おすすめの整理方法は、食器を「使う」「譲る」「手放す」の3つに分類することです。

「使う」のカテゴリーには、今後あなたが使い続けたい日常の器や、冠婚葬祭の場面で必要な漆器、来客用のセット等が入ります。

「譲る」は、兄弟姉妹に引き継ぎたい品、あるいは信頼できる知人に差し上げたいものです。食器棚1本分を仕分けするだけでも、未使用の贈答品が10〜20点出てくることは珍しくありません。その中には、別の家族が活躍させられるものがあるかもしれません。

「手放す」は、買取に出す・処分する・供養するいずれかの方法を選ぶ品です。

一気にすべてを分類しようとすると、判断疲れが起きやすくなります。一棚ずつ、あるいは一日ずつ進めるペースで十分です。時間をかけることで、故人の生活と向き合う時間にもなるでしょう。

未使用の贈答品・引き出物は売れる?買取の条件と注意点

毎日使われた思い出の湯呑みと急須

箱に入ったまま眠っていた贈答品や引き出物は、条件によっては買取の対象になります。

未開封・ブランド品・有名産地(有田焼、美濃焼、九谷焼など)の陶磁器は、買取業者が関心を示しやすいものです。ただし、劣化や欠け、汚れがあると査定額が大きく下がることもあります。

業者に持ち込む前に、各品の写真を撮って記録しておくことをお勧めします。写真があると、複数の業者から査定を受ける際の比較材料になりますし、後で「あの器、いくらだったのだろう」と思い出すときにも役立ちます。

重要な点として、買取業務を行う業者には古物商許可(管轄警察署への申請)が必要です。許可を持たずに買い取った品を販売することは違法となります。業者を選ぶ際には、古物商許可の有無を確認することが大切です。

なお、骨董的な価値があるかもしれない器については、処分する前に、鑑定専門の業者に相談してみるのも一つの方法です。

「思い出の器」はどう向き合うか:使う・飾る・残す選択肢

分類しながら進める食器の整理

故人が毎日のように使っていた湯呑みや、大切にしていた急須。そうした思い出が深い器については、手放すことだけが整理ではないということをご記憶ください。

その器を今後も毎日使うことで、故人を身近に感じながら供養になると考える遺族の方も多くいらっしゃいます。朝のお茶の時間に、故人が愛用していた急須を使うことは、静かな形での向き合い方の一つです。

また、飾ることも選択肢の一つです。リビングの棚に飾ることで、故人の面影を感じながら毎日を過ごすことができます。写真に撮って、アルバムや記録に残すというやり方もあります。

整理と聞くと、「すべて手放すこと」と考えがちですが、実はそうではありません。一つだけ手元に残すと決めることで、心の落ち着きが生まれ、残りの器を整理する気持ちになりやすいという方も多いのです。

処分・廃棄する場合の正しい手続きと業者選びの注意点

処分を検討する器類の準備

決めた上で食器を処分する場合は、正しい手続きを理解しておくことが重要です。

遺品として家庭から出る食器類は一般廃棄物に分類されます。これを運搬するには、市区町村が発行する一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。都道府県が発行する産業廃棄物収集運搬業許可では代替できませんので、注意が必要です。

遺品整理業者に依頼する際は、この許可を持っているか確認することが大切です。また、「遺品整理士」は民間資格であり、国家資格でも営業許可でもありません。資格の有無だけで業者を判断するのではなく、正式な許可証の提示を求めるようにしましょう。

見積もり段階で、処分方法や許可の有無について詳しく質問することで、信頼できる業者かどうかが見えてきます。

供養という選択肢:神社・寺での人形・器供養について

器供養を行う神社の風景

器を処分する際の一つの選択肢として、供養を選ばれる方も少なくありません。

各地の神社や寺院では、人形供養と同様に、陶磁器や焼き物を供養する「器供養」を行っているところがあります。故人が大切にしていた食器を、感謝と共に供養することは、遺族にとって心の区切りになることもあります。

ただし、供養の方法は地域や宗派によって異なります。事前に地元の神社や寺院に相談することが大切です。郵送で受け付けているところもあれば、直接持ち込む形式のところもあります。

重要なのは、供養は義務ではないということです。遺族が納得できる形で物を見送ることができれば、それで十分です。気持ちの整理がつく方法を、ご自身のペースで選んでいただきたいのです。

迷ったときは専門家や業者への相談も一つの手

家族で遺品整理を相談する様子

食器の整理について判断に迷ったときは、遺品整理業者や行政の相談窓口に相談することも有効な選択肢です。

複数の業者に見積もりを依頼すれば、それぞれの方法や費用を比較できます。その過程で、自分たちにとって最適な進め方が見えてくることが多いものです。

骨董品や有名産地の陶磁器など、価値が不明な品については、買取専門業者や鑑定士に相談することで、処分する前に本来の価値を確認できます。

いつ始めても、どの順番で進めても構いません。遺品整理に「正解」はありません。ご自身と家族にとって、故人を大切にできる方法を、時間をかけて見つけていってください。

この記事を書いた人

遺品整理サポートナビ編集部

遺品整理サポートナビ編集部

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